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皆さんこんにちは!
株式会社エコノリース、更新担当の中西です。
さて今回は
~種類と特徴~
ということで、フォークリフトの種類を体系的に分類し、それぞれの特徴・用途・導入時のポイントを、プロの視点で深掘りしてご紹介します。
フォークリフトは、物流現場や製造現場の“荷役の心臓部”とも言える存在です。
しかし一口に「フォークリフト」といっても、動力源や構造、用途、タイヤの種類によってさまざまなバリエーションがあります。
販売業者としては、単なる機械の説明にとどまらず、ユーザーの作業内容や環境に最適な1台を提案する力が求められます。
フォークリフトは主に以下の3つの軸で分類されます:
動力の種類(エンジン式/バッテリー式)
構造・タイプ(カウンター式/リーチ式/サイド式 など)
用途・特殊機能(屋内用/屋外用/高揚程対応/狭小地対応)
ディーゼルエンジンまたはガソリン/LPGを使用
パワフルなトルクで、屋外・重量物運搬に最適
耐久性に優れ、長時間稼働に強い
排ガス・騒音が発生するため屋内作業には不向き
メンテナンスがやや多め(エンジン・オイル管理など)
建設資材置場、鉄工所、港湾、屋外ヤード など
モーター駆動でクリーン・静音
小回りが利き、屋内・倉庫内作業に適する
メンテナンスコストが比較的低い(エンジン部品なし)
稼働時間に制限あり(充電が必要)
屋外や傾斜路には不向きなケースも
倉庫、工場内部、冷凍・冷蔵倉庫、クリーンルーム
👉 Point: クリーンな環境、衛生管理が重要な業種(食品・医薬・化粧品など)では電動式が推奨されます。
荷物の重さを後方のカウンターウェイトで釣り合いをとる構造
乗用タイプで、正面から荷物を持ち上げる
操作性がシンプルで、初心者にも扱いやすい
屋外対応が多く、安定性が高い
最小回転半径が大きく、狭い場所での作業はやや不向き
操作席が横向きで、マストが前後にスライド(リーチ)する構造
主に立ち乗りタイプで、非常に小回りが利く
狭い倉庫や通路幅が狭い現場に最適
高所棚への出し入れが得意(揚程4m以上対応も)
屋外では不安定になりやすく、基本は屋内専用
荷物を横から持ち上げて運ぶ構造(フォークが車体横)
鉄骨材、木材、パイプなどの長尺物運搬に特化
建材商社、鉄鋼業、木材市場、造船所 など
👉 Point: 長物の横持ち搬送であれば、他のどのタイプよりも効率的です。
電動式+ノーパンクタイヤ仕様
静音・クリーン・最小回転半径が小さい
排ガス規制、HACCP対応が必要な現場に最適
大径エアタイヤ装着、悪路対応
高トルクエンジンを搭載(ディーゼル中心)
建設現場・資材置場・農場に強い
バッテリー保温対応、耐寒仕様の電子制御
操作パネルの結露対策、グリス類も耐寒型
自動運転・誘導式フォークリフト
労働力不足・省人化対応として注目
物流DX推進やスマート倉庫に導入が進む
最大積載荷重(1.0t/2.5t/3.0t…)
→ 実際に持ち上げる荷物+安全マージンを考慮
最大揚程(高さ)
→ 倉庫棚の高さ、荷姿、出入口の高さも要確認
稼働時間/1日の使用頻度
→ 電動 or エンジン、バッテリー交換体制を検討
通路幅/作業スペースの広さ
→ カウンター式かリーチ式かの判断材料に
導入環境(屋内/屋外/冷凍庫など)
→ 排ガス規制、騒音、床材の強度なども加味
フォークリフトは、業種や現場の環境により適したタイプが大きく異なる機械です。
だからこそ、販売業者は単に「機械を売る」のではなく、
現場を訪問して使用状況をヒアリング
作業内容や搬送物に合わせた仕様提案
法規制・リース・メンテナンスの視点を含めたトータルサポート
を行うことで、顧客からの信頼と継続的な取引関係を築くことができます。
📋 フォークリフト選定・販売時の提案用チェックリスト
項目 | 確認内容 |
---|---|
使用環境 | 屋内/屋外/低温/防爆など |
荷物の種類 | パレット、鉄骨材、液体タンクなど |
必要能力 | 最大荷重・最大揚程・連続稼働時間 |
通路幅 | 最小回転半径に対する可搬性 |
使用頻度 | 電動の稼働可能時間や充電管理も確認 |